大抵、キャバクラに行く客は自分主義が多い。

勝手に自慢話を始め、

「俺は凄いんだぞ!」

という事を無駄にアピールする。

何故、そんなことをするのか意味不明である。

そんなに回りに話を聞いてくれる人がいないんだろうか?

それともホステスが大げさに驚いてくれるのが嬉しいのだろうか?

ホステスだってそんな話を聞くのはウンザリだろう。

どうせなら自分だって楽しみたいはずである。

だったらホステスに話を降るのが一番だ。

「君に興味がある」

ということを匂わせるのが大事。

だが、こちらも大げさにしてはいけない。

ホステスが落とせそうで落ちないのを売りにするように、

客もハマりそうでハマらないとキャバ嬢もやきもきする。

その辺りのさじ加減が意外と難しかったりする。

私は最初に訪れた店では静かに飲む。

話を充分に聞いて、相手に質問をし続ける。

勿論、触ったり近付いたりしない。

そこで相手のキャラクターを確認するのだ。

入ったばかりの娘には下らないギャグを飛ばす。
(ほんとにしょーもないやつである)

天然の娘やボケがうまい娘だったら徹底的にツッコミを入れる。

元気な娘だったら自虐に走ってみる。

やる気のなさそうな娘だったら、こっちも話さない。

相手に合わせるのが一番だ。

仲良くなりたいなら、向こうにも好かれる必要がある。

好かれるとは、

「この席でよかった~。」

と思ってくれることである。

通常、こういう店では嫌な客の方が多い。

騒いだり、セクハラしてきたり、文句を言ったり・・・。

要は「俺は客だぜ!?」というスタンスの人間が多い。

その中で毎日接客しているのだから、

全く逆のタイプを演じるだけで高感度は上がる。

私自身、こういうスタンスなので店も安心してか、

初日の娘を付けられることが多いが、

「お客様でよかったです!」

と言って貰ったこともあるし、

氏名がいる娘だったら、優先的に付けて貰ったこともある。

ちなみに私は若造だし、ボトルも入れていない。

しかし、ボーイさんとも楽しく話すし、

帰り際に社員の方にも丁寧に挨拶する。

顔が知られるようになったら30分延長をサービスして貰ったこともある。

威張る人に得はない。

ホステスもボーイも人間なのだ。

自分が楽しむ為には、相手も楽しませなくてはならない。

それだけでアフターにホステスから誘われたこともある。

貢がれただけだろ?

と思っただろうが、1時間延長で1万円弱掛かるなら、

アフターで2、3時間一緒にいてメシ代で1万円掛ける方がいい。

同伴やアフターはホステスの素の瞬間が見れる。

できたらアフターをお薦めしたい。

何故なら同伴前の店ではかなり、砕けた話をしていたのに、

店内では背筋を伸ばされると寂しい気分になるものだ。

まぁ、ボーイの目があるので仕方ないけれど。

その分、アフターは楽しい気分のまま帰ることができる。

大金を振りまかなくても、ホステスから人気を得ることは誰だってできるのだ。

 

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