まず席に着いたらボーイが飲み物やシステムの説明に来る。
ここがポイントだが、ボーイにも親切に接することだ。
ホステスはボーイに対する態度もよく見ている。
また、ボーイに良い客だと思われると、いろいろ便宜を図ってくれることもある。
ホステスもそうだが、それ以上にボーイは酷い扱いを受けている。
親切に接するだけで、印象はかなり上がる。
間違っても、
「ああ、分かっているからいいよ。早く可愛い娘付けて。」
なんて言ってはいけない。
ただ、舐められるのもいけないので、一向に付きそうになかったら帰っていい。
中には態度の悪いボーイだっているのだから、そういうヤツに低姿勢でいることはない。
基本、相手に合わせるのが一番いい。
私は丁寧なボーイには丁寧に接する。
ホステスが余っていなかったら、ボーイが1杯目を作ることもあるので、
すかさず話をする。
別に何でもいい。
「いや~、暑いですねぇ(寒いですねぇ)」
「繁盛してますね!」
「お酒作るの上手ですね。」
等、ありきたりなことでいい。
別にボーイを口説くわけではないのだから(笑)
目的は覚えて貰うことだ。
一回でも会話をすれば大抵、次に行った時も覚えてくれている。
私はこの前、半年振りに行ったお店があったが、
そのボーイが
「あ、お久しぶりです!」
と声を掛けてくれた。
だが、お店は満席だった。
「20分程お待ち頂けますか?」
と聞かれたので、待ってみることにした。
まぁ、嬢と約束してきたから帰るわけにいかなかっただけだけど(笑)
レジの前でボ~ッと座っていると、そのボーイが来て、
「すみません!女の子今空いていないんですが、席は空けたのでどうぞ!」
と通してくれた。
見事なものだ。
通常だったらしびれを切らして帰るであろう。
そこを防ぐ為に席だけ作って案内する。
これで外の席よりかは引きとめることが出来る。
一先ずボーイがお酒を作ってくれた。
いつも通り雑談をする。
「すみません、○○さん、今いくつか指名が入ってまして・・・、
途中で抜けると思いますが宜しいですか?」
と確認してきた。
「あ、いいですよ!お構いなく!」
その後、客を送りに行ったホステスが帰ってきたのをボーイは確認すると、
すぐにそのホステスのところへ行って、ヘルプに付けてくれた。
この店は本当にボーイがしっかりしている。
それから30分程して、指名したホステスが来た。
「ゴメン!いきなり混んじゃってね!!」
それから30分経ったが、ボーイが時間を知らせに来ない。
「ぼられるのか!?」
とちょっと心配したが、指名したホステスが付いてからカウントしてくれたようだ。
昔、似たような状況で指名した娘が20分付いた時に、
ちゃっかり延長の確認にきた某店とはえらい違いだ。
まぁそれが普通なのかも知れないが・・・。
結局その日、私は1セットの料金で店内に2時間弱いた。
その間、指名したホステスも席を外さない。
私はその待遇に感銘を受け、1セットで帰るつもりだったが1時間延長した。
指名したホステスは
「え~、めずらしいじゃん!」
なんてからかってきたが、やはり誠意には誠意で返したい。
その後、そのホステスは呼ばれて別の席へ行ったが、
20分程ですぐに戻ってきた。
どうやら仲良くなったボーイは店の主任らしい。
かなり便宜を図ってもらった。
因みに私はボトルすら入れていない。
店からすればカスな客だ。
だが、私がどのホステスともボーイとも丁寧に接し、
騒がず、ヘルプのホステスとも仲良く話をしていたので、
店も安心したのだろう。
と、いうのもここはボーイが丁寧過ぎる為か、
結構、客に呼ばれ強引な注文を付けられている。
右奥では、サングラスの小太りのオヤジがボーイを呼んで、
なんやかんや言っている。
おまけにソファーに寝転がる始末。
左の方ではデカイ声で下ネタしか話さない団体客。
その中にいたら、そんな私が良客に見えるのも当然だ。
ボーイも人間であるし、ホステスも人間である。
感情が入ることだって少なくない。
だから伝えておく。
店に敬意をしっかり払うこと。
すればしっかり答えてくれる。