私の同級生がキャバクラでホステスとして働いていた。

これは同窓会をした時に、

そういう格好をしていたので、聞いてみたらやはりそうだった。

 

学生時代から確かに他の娘とは違う空気を出していたが、

取り分け扱いにくいという娘ではなかった。

モテたわけでもないし、全くモテないということもない。

私は話しやすいという印象の娘だった。

 

それから10年余り…。

やはり人は変わるものだ。

口に出さなくても

「私、良い女でしょ?」

というオーラを出している。

 

はっきり言ってキャバクラに遊びなれている私には得意分野だ。

話を聞いていくと、やはり自慢話が多い。

他のホステスとの違いや、売上に関する話をしている。

多少突っ込みたいところはあったが、

そこはグッと堪えることにする。

 

「へぇ、すごいねぇ!」

「あ、それはいいね!」

等と相手を盛り上げていく。

 

ここでのポイントは自分も多少のキャバクラの知識を出すことだ。

相手は話している意味が通じる人に褒められているという快感がある。

 

「フフ…♪芦屋くん、そうとう遊んでいるね?」

と言われたが、そこから話はヒートアップしていった。

私も話を聞きながら、

「こういう娘はいいよね」

とその娘がしていそうな行動を告げる。

すると相手も食らいついてくる。

 

ここでもポイントはその娘に好意がないフリをする。

話は聞いて盛り上げるが、向こうは

「みんな、私が気になるでしょ?」

と思っているので、簡単に落とせると思っている。

ましてや話に乗っかってくるのだ。

私を落とせないハズはない、と思っている。

その逆をつくのだ。

 

狙いはギリギリ。

帰りに送るが何もしない。

メールも向こうから来るまで送らない。

でも話には花を咲かす。

 

それを繰り返すこと数日…。

向こうから家で飲み会しているから来ない?と誘いが来た。

参加するがそこでも、頃合を見て帰る。

 

向こうは誘ってこないことに対して、苛立ちを覚え始める。

キャバ嬢は誘ってくる相手を断ることに快感を覚える。

だが、それが出来ないのだ。

「そんなはずはない」と思っているだろう。

 

ある日、向こうから家で1対1で飲もうと誘ってきた。

この日がチャンスである。

意識を飛ばさないギリギリまで飲み、

向こうにもガンガン飲ます。

キャバ嬢は毎日浴びるように酒を飲んでいるので、

勝てると踏んでいるのだろう。

 

そこで負けたフリをする。

「うう…、ダメだ。酔っ払った…」

と言い、その場に寝転がる。

「ちょっとぉ、弱いんじゃな~い?」

と近づいてくる。

「強いね~」

と言い、相手を見る。

向こうは私を起こし、自分に寄りかからせる。

けれどやはり自分からは何もしない。

 

ここから私の反撃が始まるわけだが、

それは次回のR18版でお伝えする。

 

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