こんばんは、芦屋です。
人はなぜ自分の感覚がすべてだと思い込むのか?
日頃からそうならないように意識している私ですら、
気づかないうちに自分の感覚が多数意見だと
無意識に思ってしまいます。
それゆえ人は、
他人から受けたアドバイスに対して、
自分と感覚がズレていると相手の方が間違っていると判断してしまうのです。
結局それで実行するのは、
今までの自分に1ミリほどのスパイスを混ぜる程度なので、
今までと何ら変わらない結果が訪れるだけです。
それならばいっそのこと、
自分の意見はいったん端に置いといた方が、
良い結果を生むのではないかと思います。
それを感じた一週間でした。
というのも私、
先日美容室へ行ったときに自分の注文の仕方が悪く、
想定していたよりも、かなり髪が短くなってしまったのです。
こんなに短いのは小学校の低学年以来なんじゃないかというくらいです。
私は平面顔なので、
顔をはっきり出すよりは髪でシルエットを作ったほうが良いと思っていて、
ずっとミディアム位の長さでした。
その日は家に帰ってくるなり、
何度も鏡を見ては
「ああ~・・・切りすぎた・・・」
と凹んでいたものです。
「ぜんっぜん似合わね~よ・・・」
とため息が漏れるばかりです。
ところが翌日に会社に行くと、
最初はあまりの短さに驚かれましたが、
「でも似合ってるよ!」
と何人もの方に言って頂けました。
しかし私は、
(絶対嘘だ。気を遣っているに決まっている)
と思ったので、本音かどうか誘導してみることにしました。
「いや~、切りすぎちゃった(笑)」
「短くなったね(笑)」
「前の方が良かったでしょ?」
「そう?短い方がいいよ?」
まあ大抵の場合は相手を立てようとするので、
「うん」と言いやすいように、促していきます。
「どっちかと言ったらだよ。
みんな長い方が似合ってるって言ってた(笑)」
こういう風に多数意見を示すと、
あまり考えていない人は
「そうかな?」
「そうだね。」
「どっちかと言ったらね」
という風に流されていく傾向にあります。
よく言われる『バンドワゴン効果』ってやつですね。
多数意見が正しいと思ってしまう現象です。
ですが今回の場合、
「え~!私は絶対こっちの方が良いと思う!」
という強い表明を示してくれる人が多かったのです。
私は短くし過ぎて似合ってないと思ったのですが、
男からも女からも、
「おー!いいじゃん!いいじゃん!」
とほとんどの人に褒めて頂けたことで、
どうやら自分は短い方が似合っているらしいということに生まれて初めて気づきました。
それでも鏡を見る度に
「ないわ~」
と思ってしまうのでジレンマが生じているわけです(笑)
ですがそれはあくまで自分だけの感覚。
下手をしたらその比率は1:9かも知れないのです。
日頃から、
「洋服を買う時は好みの女性に見立てて貰うのが一番!」
とか言っておいてこのザマです。
まあ確かに私が指名している美容師さんも私のタイプなのですが、
いかんせん自分の思い込みが強かったようです。
結局人は自分の言葉だけに耳を傾け、
他人の意見と相違があると拒否してしまう愚者なんだな~と、
実感いたしました。
確かに周りに流されるだけなのも如何なものかとも思うし、
かといって周りの意見を聞かないと自分の殻に閉じこもってしまうだけです。
このさじ加減が難しいのですが、
それでも人は自分の意見の方を優先しがちなので、
一回まるごと他人の意見のみを反映させた方がいいかも知れません。
と言っても見えないものは他人も判断のしようがないので、
もし髪形とか服とか、
あるいは香水でもアクセサリでも何でもいいので、
固執しているな、というものがあれば正反対のことをしてみるのも良いかも知れません。
意外なことで自分の良さを引き出してくれるかも知れませんよ?