ほんとに第一印象というのは覆るのが難しい。
1回目で空気を読みすぎた為に、
後々、どんなに頑張ろうともマイナスイメージにしかならないことが多いです。
先週の土曜日。
私は友人のMさんと一緒に彼の行きつけのスナックへ行きました。
この店には2、3ヶ月ほど前にMさんに連れて行って貰ったのが最初なのですが、
この時の私は終始、イジられ役に徹していました。
Mさんは私よりも年上で、普段からボケ役なのでしょっちゅうツッコミを入れているのですが、
前回ホステス達の間で、
「芦屋はイジっていい」
というのが定着したようです。
まあ彼の行き着けではあるし、
ここで私が空気を読まなかったら、店のMさんに対する評価も落としてしまう。
なので前回は望まれるような形を演じていたのですが、
思った以上に私のイメージは間違った方へ行ってしまったんですね。
そうですねぇ・・・。
わかりやすく言えば、『ぞんざいに扱えばコイツは喜ぶ』って感じですね。
究極のドMってところでしょうか。
例えば私が何か発言すると、
「何言ってんの、この人」
みたいに周りとヒソヒソ話(をする仕草)をしたり、
チャームにわさびやらマヨネーズやらケチャップをつけて、
「はい、あ~ん」と食べさせようとしたり、
トイレに行っている間に私のお酒に何か混ぜたりですね。
前回はこれらをやられても、
「何だコレはっ!?」
とか
「あ~ん・・・って食えるかっ!?」
といちいちツッコミを入れていましたが、
さすがに2回目までまったく同じことはしたくなかったわけです。
そもそも私はSかMかと聞かれたらSではあるし、
お話をするのが好きな人間です。
ですが話をしようと思っても、いちいち、
「何、言ってんの~?」
とイジろうとするから嫌になってくるわけです。
ああ・・・こりゃ失敗したな、と思いましたね。
スナックというのはキャバクラと違って、
マンツーマンで接客をするのではありません。
ひとつのグループに対して何人かキャストが付く形です。
なのでどうしてもグループ単位の会話になってしまうんですね。
なので私とMさんで行った場合、
年上でボケ役のMさんに便乗して年下の私をイジるという図がこのグループへの接客、
というのが、店に定着したパターンなんですね。
一度決められたらこれを覆すのはそう簡単なことではありません。
私も自分の得意なスタイルに変更しようとしましたが駄目でした。
例えば逆に私がMさんをイジろうと、
「もうホントMさんいいかげんなんですよ!
仕事が終わったら電話してって言うから電話したら電源入ってないんですよ!
なのに夜中電話してきて『おい、何で電話しないんだ?』って(笑)」
と言ったらMさんがいつもの調子で、
「あ~きっと携帯が芦屋だから電源落としたんだよ(笑)」
とボケました。
何も先入観がない店だったら(彼とはよく2人で飲みに行きます)
「あはは(笑)!それはMさんがひどいですよ!」
とか
「芦屋さん、携帯に嫌われちゃったんですね!」
みたいな感じですが、ここでは、
「ねぇ?電話出たくないもんね~?」
と話をぶった切られてしまいました。
そのあと
「はいはい、これ食べて~!」
とわさびがたっぷり乗ったかっぱえびせんを食べさせようとして、
それを食べずにいると、
「ほらおいしいよ?はやく!芦屋さんの為に作ったのにひど~い!」
と文字にしたらイジメか?って思えるような扱いでした。
もちろん、何度も言っているように
これはいじめようとしているのではなく、
それがこのグループへの接客というのが、店で出来上がっているということです。
完全に前回、キャラを作り間違えましたね。
ノリが良い、というのは大事ですが、
後々のことを考えたら少し考えなくてはいけませんね。
接待なら満点なのでしょうけど、友人同士でこれはいけませんね。
(私の場合は接待のクセが出たのかも知れません)
この涙はきっと、わさびが乗ったかっぱえびせんのせいではないはずです。
ぜひとも私と同じ気持ちにならないように。