さて、前回まで私がキャバクラに嵌ったきっかけをお話しました。
これをきっかけに私は一人でもキャバクラに行くようになったのです。
いろいろあったことで、その時指名したキャバ嬢(Yちゃんとします)は、
やっぱり私の中でも特別だったんですね。
何しろ自分が始めて指名したホステスです。
義務感と言ってしまっては相手に失礼ですが、
まるで初恋や、初めて付き合った娘、或いは初めて体を重ねた女性のような、
特別な思いがあったのです。
因みに社長はあれから暫くして別事業を始め、
私の会社の社長業は他の人に譲ってしまったのです。
なのでたまに連絡は取りますが、
以前のように頻繁に遊ぶことはなくなりました。
一人でキャバクラに行くようになったのは、こういう背景もあります。
営業メールとは分かっていますが、
やっぱり連絡をくれるのは嬉しいんですね。
何としてでも会いに行きたいと思っていました。
当時はキャバクラに行っても、その店に行ってYちゃんしか指名しませんでしたね。
私は今までに継続して指名した娘は3人程しかいなく、
大体はフリーで入っているんですね。
けれどその時は一店舗、一人のホステスしか指名していませんでした。
まあ、その娘しかよく知らなかったし、
一人で知らない店に行くのは怖かったということもありますが・・・。
一人で始めて行った時は、
最後に社長と行ってから2、3ヶ月は経過していましたね。
なので私のことは忘れていると思いました。
行く前にYちゃんに連絡もしなかったし、
思い立ったのでいきなり店に行って指名したのです。
すると私の顔を見た瞬間、Yちゃんは大笑いしました。
「一人のお客さんで指名っていうから誰かと思ったよ!今日、社長さんは?」
まあやはりボーイさんは私を覚えていなかったのでしょう。
私「何だよ、そんなに笑うなよ!今日は一人で来た。」
Y「久しぶりだね!来る時連絡してくれたら良かったのに!」
私「覚えていないと思ってね。」
Y「覚えてるって!○○(同伴する時に行った店)に一緒に行ったし!」
私「そりゃ失礼。今度から連絡するようにするよ。」
Y「一人で来るとは思わなかったよ。こういう店行かないでしょ?」
私「社長、今ちょっと忙しいからね。でもYちゃんに会いたかったからね」
多分、私がふざけずにまともに返答するのは、
Yちゃんくらいしかいなかったと思います。
まだ慣れていなかったというのもあるし、
小学校の時に好きだった娘に似ていることもあって、
多少なりとも恋愛感情があったのかも知れません。
我ながら相手を楽しませられなかったな~と思います。
多分、つまらない客だったでしょう。
今だったらもっと上手く話せるのに、と残念に思いますね。
というのも、
Yちゃんは今はもうホステスを辞めてしまっているのです。
確かに何回か一人で行った時も、
「そろそろ上がろうと思って・・・。」
という話もしていましたから、そう遠くないなと思いました。
Yちゃんが辞める時は、
私自身も会社でいざこざがあってとても行く余裕がありませんでした。
なのでお別れはメールだけでしたね。
今は昼の仕事をしているのか、結婚しているのか分かりません。
あれだけ可愛いんだから彼氏くらいいるでしょう。
ちょっぴり寂しいですが、
そのお陰で「ホステスは辞めるもの」という考えが身に付いたので、
下手に遠回りにアプローチとかしていないで、
行く度に付いたホステスを楽しませたいと思うようになりました。
いつかきっと、とか思っていたら
その時には大して仲良くもならずに辞めていることもありますから。
Yちゃんとは何の進展もありませんでした。
1回だけYちゃんが休みの日に動物園に行こうと言って貰いましたが、
(まあ営業トークだろう。もっと仲良くなってから誘うか・・・)
と思っていたので、叶わないまま終わったわけです。
この時、もうちょっと強引にでも話を進ませていれば良かったな、
と後悔しています。
きっと当たり前のように指名しているうちは、
まさかその娘が辞めるなんて想像ができないでしょう。
辞めても別の店に行くだろう、とか・・・。
ですが本当にホステスを上がってしまうのを目の当たりにしてしまうと、
一回、一回を大事にしなくては、と思いますね。
その間に少しでも関係を築けていれば、
辞めた後も連絡を取ることは可能でしょうから。
一応、Yちゃんの連絡先は知っていますが、
やっぱり進展のなかった身としては、
ホステスでもなくなった相手に連絡をするのは抵抗ができてしまいますね。
ほろ苦い初恋だと思って、思い出にしまっています。
まあ、それからキャバクラ人生が爆走するので、そんなに綺麗なものではありませんが(笑)