この前、すんげぇおっさんを見つけてしまいました。
いや、見つけたと言っても昔から知ってはいる人なんですけどね。
ただ、このおっさんにそんな顔を持っているとは全く知らなかったのです。
驚愕しましたね、ほんとに。
とある個人経営の居酒屋に行って一人でカウンターで飲んでいた時です。
そのおっさんがホステスっぽい人を連れて入ってきました。
まあまあ、この光景は何回も目にしているので別に気にはしていなかったのですが、
暫くするとホステスが泣きながらおっさんに肩を抱かれていたんですね。
ケンカか?
壮絶な不幸話でもどっちかがしたのか?
実はW不倫でバレたとか?
まさか妊娠させてしまったとか?
いやいや、泣きながらホステスがおっさんに金をせびっているのかも知れない・・・。
そんなことを考えながらウィスキーを飲んでいたら、
おっさんが
「大将~!!計算して~!!」
と会計をして二人で出て行きました。
「何か女の人泣いてましたね。」
興味を持った私は大将に聞いてみました。
「ああ、あの人ね。上手いんだよ。」
大将が『あいつ嫌い』と言わんばかりに機嫌悪く答えました。
「何がですか?w」
意味がよく分からない私は笑いながら聞くしかありません。
「口が。詐欺師みたいなもんだよ。
ああやって女の人の苦労話を聞きだして、
『俺は分かるよ』『解決できるよ』みたいに言って持ち帰るんだよ」
ふ~ん。
依存性を喚起させる手法か。
何かで見たな、それ。
「Tちゃん、いるじゃん?」
そんなことを考えていた私に今度は大将が呼びかけました。
「ああ、いますね。」
Tちゃんというのは、大将とたまに一緒に行くスナックのホステスです。
「あの娘もそうやってヤられて捨てられたんだよ。」
「そうなんですか・・・。」
とは冷静に答えたものの、マジか~!?って気持ちは拭えませんでした。
Tちゃんは20歳と若く、とてもおっさんに抱かれなくても、
同じ歳頃の男達がちやほやしてくれそうな女の子です。
そんな娘があんなおっさんに抱かれて捨てられただと!?
やるせないわ~・・・。
「結構若い時から知っているけどね、昔からあんな感じ。
ヤれたらそれでいいんだよ。で、飽きて次の娘へ行く、と。」
ああ、大将のこの感じからすると、
多分、大将の好きだった娘も持ち帰られたんだろうな~。
なんてしみじみ思いながら酒を煽っていました。
この話を聞けた時に、こういうブログを運営しているわけですから、
一つのケーススタディとして大変参考になりましたね。
一般的に持ち帰る手法としてはまず『惚れさせる』というのが、
最初のステップだと思うことでしょう。
もしくは相手に対してのメリットを提示させる・・・
例えばブランド物の洋服や鞄を買って上げる、
これから毎週1回は店に来て指名して上げる、
結構額の多い小遣いを上げる、とかですね。
この2パターンが典型的に思いつく手法です。
当然、前者の方が難しくて、後者の方が楽です。
但し、金銭的な負担は大きくなります。
なので、一般的に金持ちのおっさんは、
最初から落とそうなどとは思わず、金で釣ろうとするんですね。
その方が自分も傷つかずに、即効でホステスを持ち帰られるからですね。
ところが目の前に第3のパターンを持ち出した人がいました。
ポイントは『おっさん』だった、ということです。
例えば同じことをしていても、若い男がやっていれば、
『惚れさせる為のバリエーションの一つ』
としか認識できなかったと思います。
つまり1つめのパターンですね。
しかし、それを実行したのはおっさんです。
中年とは言え、ルックスが良ければ分かりますが、
このおっさんは全然見た目良くないんですよ。
そんなおっさんが金も掛けずに持ち帰ってしまった。
これは結構私には衝撃的だったんですね。
目的は一人のホステスを落とすのではなく、
男の本能に従い、女の身体を求めているだけ。
一見、ホストやナンパ師、芸能人しか出来なさそうなことを、
見た目のよろしくない中年が金を掛けずに実行してしまった。
大変興味深いですよ。
幾つものステップを踏むか、金を積むかって世界で、
両方とも必要としなかった。
依存性の力ってすげぇんだな、と純粋に思いました。
これを一瞬で喚起できたら、こんな楽なことはないでしょうね。
私はプロセスを踏むのも楽しみの一つである性格なので、
(でないと長期的な関係は築けませんので)
あまりこういう『裏技系』は好きではありませんが、手法の一つとして勉強してみようと思います。
また何か発見することがあったらお知らせしますね。