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どうも、こんばんは。

芦屋です。

 

今回は『キャバペディア』という教材のレビューをしていきます。

 

触れ込みとしては、

『初回入店の1回だけでキャバ嬢を落とす』

というキャバクラ客にとっての夢のシチュエーションですね。

 

これならいつでも好きな時に好きな店に入り、

いろんなタイプのキャバ嬢を品定めした上で、

今夜のベッドパートナーを自由に選ぶことができるというわけです。

 

しかもたった1回の来店だけ、となれば、

どう見積もっても1万円前後しか費用が掛からないという特典付き。

 

これで余計なボトルを入れる必要もなければ、

何回も通う必要もないし、

同伴やプレゼントなんて面倒なこともしないで済む。

 

まさにドリーム・オブ・ドリームス。

こんなチャンスを逃さないわけにはいきません。

 

ということで購入をしましたので、

さっそく中身の方を見ていきたいと思います。

 

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本編は152ページ。

全部で4章から成り立っています。

 

概要としましては、

元キャバクラ店長が働いていた時に、

毎回初回でキャバ嬢を持ち帰る凄腕のお客さんがいたそうです。

 

彼は容姿はいたってよろしくないのに、

何故、ナンバークラスのキャバ嬢までもが簡単に落ちてしまうのか?

 

その秘密を直接本人から聞き、それをマニュアル化したとのことです。

 

 

目次はこのようになっています。

(クリックで拡大します)

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まず1章はキャバクラ客として嫌われる人の特徴が書かれていて、

2章はキャバ嬢は本当は客をどう見ているかについて警鐘が鳴らされています。

 

この2つの章はとても的を得ていて、

全面的に私も同意する内容となっていました。

 

しかし、購入者からすれば正直、こんなのどうでもいいことですよね。

 

キャバ嬢から好かれようが多少嫌われようが、

最終的に落とせればどうでもいいわけです。

 

もっと分かりやすくいえば、

ヤレればそれまでの過程なんて関係ないわけですから。

 

なのでこの第3章からが肝心なのではないでしょうか?

もちろん、私もそうです。

 

というわけで、期待を胸に読み進めていきましょう。

 

 

『まずお気に入りのキャバ嬢が来たら、無愛想にしていてください』

とのこと。

 

なに、こいつ?と思わせるくらいに・・・。

 

『嫌われるんじゃないか?

と思われるでしょうが、ちゃんと理由があるので大丈夫』

とのことです。

 

そして名前を聞かれたら、こう答えるのだそうです。

 

 

「何でお前に言わなくちゃいけないんだよ。」

 

 

( ゜-゜)・・・。

 

この後も続きます。

 

「面白いこと話せよ。」

「つまんねぇーなぁー。」

「お前、客いないだろ。」

 

これで『むかつくけど、なんとなく憎めない』

という印象を持たせれば順調だとのことです。

 

(。´・ω・)? コレで?

 

 

まだまだ続きます。

ドリンクの注文の時は、

「お前なんか飲みたいの?頼む?」

「やっぱいーや。お前、水頼めよ。」

「何飲むか決めたのか?早く頼めよ。」

と『素直じゃないけど、いい人』という部分を強調させるのだそうです。

 

 

まだ終わりません。

「お前名刺持ってるの?」

と聞いて、番号やアドレスを書こうとしたら、

「いやいや、名刺あるか聞いただけだろ」

連絡先を聞けたら、

「ま、連絡しないけど」

そして、自分の連絡先は教えないという展開に、

私はだんだん違う方向に楽しむようになってきました。

 

『帰り際に、

「明るいところで見ると可愛いな」とか「お前、目だけだは可愛いな」

と言えばボディブローのようにキャバ嬢の心に効いてくるのです!』

というあたりで遂にフフッて声が漏れてしまいました。

 

トドメに、店を出て2時間くらいした後に

「さっきの客だけど飯ご馳走するから○○に来いよ。

まっ、強要はしないけど・・・」

って送ればビックリするくらい、いい返事が来るそうです。

 

更にアフター先で用意しておくのはいきなり個室!

そしてボディタッチ!

極めつけは「ホテル行こう」

 

断られたら

「何考えてんだよ。お前になんか手出すわけないだろ」

 

 

これで即日落とせるそうです。

 

はい、完全に典型的な勘違い豚野郎です、ありがとうございました。

 

 

 

とまあ、これだけだと面白くないので、

私なりに考察してみたいと思います。

 

まず、この作者はキャバクラ店長で、

キャバ嬢キラーから手法を教わった、という点で、

そもそも偽りだと思います。

 

ただ、1章、2章を読むからに確実な基本知識はあるので、

店長だったかどうかは知りませんが、

キャバクラ業界で働いていたのは本当だと思います。

 

ですが、問題なのはこのキャバ嬢キラー。

 

架空の人物である可能性もありますが、

それだと面白くないので、いろんなパターンを考えてみました。

 

 

最初、私はキャバ嬢を持って帰っていった客達を観察していて、

それを一人の客の仕業と見立てて書いたのかとも思いましたが、

それにしてはパターンが少なすぎるので違うと思います。

 

なので恐らくは、この人物は本当に実在していたのだと思います。

そして本当にキャバ嬢をよく持ち帰っていたとも思います。

 

ただ作者は、この人から直接ノウハウを聞いたわけではなく、

ホールからその様子を見て、「こうしているんじゃないか?」と思ったものを、

あたかも本人から聞いたかのように書いたのだと思います。

 

というのも具体的な会話を抜きにしてみると、

ウチの社長がまさにこんな感じだからです。

 

そして何回も目の前でキャバ嬢とタクシーに乗ってホテルに連れ込んでいるし、

待ち合わせ時間の直前になっていきなり、

「同伴してくるから店の前で集合な」とか言い出すし、

VIPルームに入った時に、いきなり指名キャバ嬢と脚をからませ、

接吻しているのを目撃しています。

 

ですがウチの社長、めちゃくちゃ無愛想です。

ものすんごい仏頂面で「楽しいよ?」とか言うし、

気に入らなかったら口もきかない始末。

 

ただ、よくキャバ嬢を持ち帰っています。

それは事実。

 

だからこのキャバ嬢キラーのモデルも、

ウチの社長と同じタイプなんだと思います。

 

ただ、それをよく知りもしないで具体的なテクニックにしようとした結果、

表面的に聞こえてくる散りばめた言葉を集めただけなので、

あんなに奇天烈なセリフになってしまったんだと思います。

 

このマニュアルの失敗点は、

『書き手がノウハウを修得してないこと』に尽きます。

 

だから、どういう考えで、そういう行動にしたのかが理解できていないので、

所詮、机上の空論だけで終わってしまうんですね。

 

はっきり言えば浅はかです。

そんなもんじゃないんですよ、人間の心理は。

 

これではキャバ嬢をバカにしているとしか思えません。

 

なので残念な教材、という評価をさせて頂きました。

 

 

ただフォローをさせて頂くのであれば、

確かに『ギャップ』や『イジり』の技術は有効です。

 

例えば先月の例でいえば、

最初についた時はすごく真面目で、何の特徴もない娘がいました。

 

ずっと敬語で喋ってきたし、

アフターに誘ったら断れてしまいました。

 

しかしその後も遊びに行った時に何回かついて、

何がきっかけか忘れましたが、

徹底的にイジり倒したんですね。

 

そしたら突っ込んでいるうちに向こうも敬語がなくなり、

「ちょっと~!」とか言いながらスキンシップが格段に増えました。

 

 

またギャップっていう面でいえば、

私は店によっては『フリーの客』として根付いていることもあるのですが、

そんな私が場内でもしようものなら、

結構その時ついた娘もビックリして、遅くまでアフターに付き合ってくれたりします。

 

あとは、別の店で真面目一徹というキャラを作り上げ、

普段はこちらからキャストとの距離を開け、

人生論なんかを話しちゃってたりするのですが、

ある日突然キャストを褒めだしたら、

「ちょっと、今日どうしたん?」

と困った顔をしながらも、これまた遅くまでアフターに付き合ってもらったこともあります。

 

つまり、この教材は中身が問題なのであって、

ノウハウは特別問題ない、ということです。

 

ですがこれを買って真に受けたところで、

キャバ嬢に嫌われるだけなので、興味以外で実践しないことをお薦めします。

 

 

追伸.

こんなんでも月間ランキング1位になってしまうんですから、

情報商材って恐ろしいですよね。

 

というよりコピーライターがかなり優秀なんだと思います。

中身が見れない分、セールスレターで勝負するしかないんですから・・・。