こんばんは、芦屋です。
今おまけで進行している案件があるのですが、
予想に反して上手くいきそうです。
この娘はホームページやフリーペーパーにも顔出しで載っていて、
特集グラビアを組まれたこともあるくらい人気のキャバ嬢です。
見た目は佐々木希さんを完全ギャル化させた感じで、
一目見れば多くの人は「可愛い!」と評するでしょう。
▲こんな感じ。実際はもっとギャルだけど
大体いつも真ん中ら辺に写っているので、
お店のナンバークラスなんでしょうね。
で、この娘が着いたのは本当に運だし、
ここまで進んだのも完全に予想外のことです。
というのもこの店は結構人気店なので、
フリーで入って雑誌に写っているような娘が着くことはまずありません。
そういう娘は毎日指名客がいっぱいいるからです。
平日の空いている日に行けば、
まあ端っこに写っている娘が着くこともたまにあるかなってくらいです。
ちなみに『空いてる』って言っても半席は埋まってますけどね。
そんな人気店なのですから、
フリーでブサイクで金を持ってなさそうな私が、
キャストの方から連絡先を聞かれることなんてありません。
みんな時間が来たら黒服に呼ばれて、
さっさと席を立っていきます。
ドリンクですか?
もちろん飲ませていますよ。
ですが「まだここに居ていいですか?」
と場内を促すようなことも言われません。
それくらい指名に困ってないということです。
もっと言えば、
「貧乏人に構っている暇なんて無い」
って感じでしょうか。
う~んシビア。
で、そんなお店に辿り着いたのもこれまた偶然で、
違う店に行ったのですが満席だったので、
グループ店に安価で紹介してくれたのがきっかけです。
この時一緒に行った奴がその中のキャストを気に入り、
たびたび私も連れていかれるという感じだったので、
私はずっとフリーでした。
相方のぞっこんラブな状態をまざまざと見せつけられながら、
私は超ドライな接客を涙ながらに受けていたのですが、
キャバクラの神様がこれでは可哀想だとでも思ったのか、
一片の御慈悲を与えて下さいました。
そうです。
冒頭の佐々木希さん似のキャストが私に着いたのです。
(あれ?見たことある)
最初の印象はそれでした。
このお店に来たのは初めてだったので、
別の店舗で会ったことがあるのかと思いましたが、
名刺を見ても全然ピンときません。
なので多分、フリーペーパーか案内所の看板で見たのでしょう。
最近ではそんなマジマジとどこの誰かを確認しないのですが、
それでも覚えているってことは結構目立った位置で写っていたのでしょう。
(じゃあきっとこのお店で上の方なんだろうな・・・)
しかしまあ、よくこんな可愛い娘が着いたものです。
どう見ても毎日指名が被っていそうで、
10分くらいで抜かれそうな感じなのに。
ただこの日は相方に早い時間から連れられていたので、
キャバクラに到着したのも開店間もなくだったのです。
その影響で『まだ』彼女に指名が入っていなかったのでしょう。
もう少ししたらその日最初の指名客が来ることでしょう。
この日はたまたま同伴がなく、
たまたま早い時間に彼女の指名客が来なかったのです。
(これは何かの暗示なのかも知れないな・・・)
散々つれなかった店で、
突如訪れた普段なら絶対にありえない展開。
このお店にはお気に入りがいなかったし、
今までと違うことをしてみるのもいいかも知れない。
「ちょっ、待てよ!!」
気がついたら私の口からキムタクが飛び出ていました。
抜かれて席を立とうとした彼女は座り直し、
冷たい笑顔で私を見つめています。
「似てた?」
「似てない」
「もう一回やっていい?」
「いや、いい」
「お願い!もう1回だけチャンス頂戴!次は絶対似てるから!」
「うん、わかった」
「『ちょっ、待てよ!』」
「似てない」
「そっかー。あ、いやそうじゃなくて!別にキムタクを見せたかったわけじゃなくて!
場内したかっただけなんだよ!なんでキムタクやらすんだよ!」
「知らない、そっちが勝手にやったんじゃん」
「まあそれは置いといてさ、もうちょっといてよ。俺らすぐ帰るから」
「うん、わかった」
我ながら最悪な指名の仕方でしたが、
私は天の声に従うことにしました。
なに、ダメそうだと感じたらすぐに損切りすればいいだけです。
最近は自分の趣味に走り過ぎてナンバークラスは相手にしていないし、
彼女らの視点を見れる良い機会かも知れません。
こうして無謀な挑戦が始まりました。
続く