「じゃあ、私が相手してあげよっか?」
何からこうなったのかは覚えていません。
ただ最近、私が抜いていないという話をして、
「ムラムラした時はどうするの?」
というあたりから突然流れついた気がします。
勿論、それは「指名して、通い続けてくれるなら」
という意味を含んでいます。
本当の枕営業はキャバ嬢からは言い出しません。
客から言うのを待っています。
それで引っ張れるだけ引っ張ろうとするんですね。
すごく食いついてきたのなら、
それをチラ付かせれば枕なしでも客になりえるし、
そこまででないのなら、本当に枕も辞さないという考えですね。
そして、その娘の2つ前に付いた嬢とも、
こんな会話になりました。
「俺って上半身と下半身で毛の濃さが違うんだよね。」
っていう話をして、服をペロンとめくって胸を見せていました。
そしたら
「じゃあ下は~?」
と聞いてきたので笑いながら、
「見たいのかよ~?」
とズボンのウエスト部分を少し伸ばしたら、
「見せて見せて~」
と覗き込まれました。
「芦屋さんって上手そうだよね~。」
「何が?」
「夜の相手が。」
「試してみる?」
「みた~い」
「じゃあ今晩どう?」
「私、最初に会った人とはしないの~」
「じゃあちょっと待ってて。出て入り直してくるから(笑)」
「あはは!やさし~い!」
勿論、私は向こうが空気を読んでの発言だと思ったので、
完全にジョークとして受け流していました。
そうしたら少ししてボーイさんに呼ばれたので、
「じゃあ行ってらっしゃい!」
と言ったら、
「えぇ!さっきの話はいいの~!?」
と不満をぶつけられました。
「最初に会った時はしないんでしょ?」
「指名は別!ねえ、最後まで居ていいでしょ?」
「で、実はアフターに行けないってオチだったら悲しいじゃんか!」
「そんなことしないよ~!」
「まあ、今日は最初だからね。また今度ね。」
「じゃあ連絡先教えて!」
「いいよ。」
男にとったら枕ほど良い展開はありません。
何故ならお金さえ払えば、落とす手間が省けるからです。
ですが残念ながらこの店は高いうえに、
2人ともあまりタイプじゃなかったんですね~。
その娘らと一晩過ごす為に今後指名しなくちゃいけないのは、
ちょっと嫌かな~と(笑)
この日は友人と一緒に来ていましたしね。
なんかニヤニヤしながら見てくるわけですよ。
もうちょっと可愛かったらな~・・・。
まあ可愛い娘は枕営業なんかしないか(笑)
そんなわけでこの日は2回も枕営業を持ち掛けられました。
多分、これは店の特色な気がするんですよね。
されない店は一切されないし、
この店は以前も持ち掛けられたことがありますから。
一応、特徴としては、
年齢が若干高く、指名戦争が激しそうな店ですね。
キャバクラって専ら20歳~26歳あたりが多いと思うのですが、
この店は26歳~32歳くらいが多く在籍しているんですね。
で、指名料が高い。
多分、指名手当も相当入ると思うんですよ。
昔のキャバクラは結構、付かれる度に指名を持ち掛けられましたが、
今は時代のせいか、あまりグイグイ来る娘はいなくなりました。
ところがこの店はスゴイ。
2人に1人は場内指名を持ち掛けてくるし、
連絡先はほぼ全員聞かれます。
おまけに進んで下ネタに移行してくるんですよ、嬢の方から。
私の方が若干引いたくらいです。
そんな顔に見えるんですかね(笑)
ですが友人の方はそんなにグイグイ来られなかったみたいです。
場内は結構持ち掛けられたみたいですが・・・。
何でかね?と友人と話していたら、
「お前が遊んでそうだからだろ?」
と言われました。
ああ、なるほどね、と。
確かに私は誰かとキャバクラに行く時は、
接待みたいな感じなので、全然落とすことなんて考えてないんですね。
ただこのテーブルが盛り上がればいいな、と。
もっと言えば連れてきた奴が楽しんでくれたらいいな、と
会話をすることに夢中になっているだけです。
ですが、それが『慣れている感を出してる』と友人は言っていました。
慣れているということは、
『こういう店にたくさん来る』=『自分の客にできたら良い金になる』
という図式が成り立つわけですね。
そんなお金ないですけど(笑)
如何に長く安くいられるかしか考えてませんからね!
でも経験があるのは確かです。
多分、経験がある人と無い人で、会話の仕方が全く違うと思うんですよ。
私もあまりキャバクラに行かない友人を連れていってみたら、
「話し方がいつもと違う・・・。」
と言われましたからね。
私からすれば別に区別して喋っているつもりはないのですが、
もしかしたら無意識のうちにスイッチが切り替わっているのかも知れません。
それが結果としてキャバ嬢からしてみたら、
「自分の客にしたら太くなりそうな人物」
に見えるのかも知れませんね。
その為には身体なんぞ捧げてもいい、という嬢もいるということです。
こういう嬢は人気があまり無く、昼の仕事もしていなく、
在籍期間が長い(今更昼の仕事にはいけない)、
年齢が若干高いという傾向がありますね。
若いうちは自分の見た目にも自信はあるし、
チヤホヤされているし、アイドルみたいな自覚があると思うんですよね。
「枕なんかする必要ない!」って。
若くてカッコイイ彼氏もいるでしょうしね。
それがだんだん歳を重ねていくと指名は落ちてくるし、
アイドルみたいなプライドはなくなってくるし、
かといって昼の仕事なんか戻れないしで、
一番楽なのは『枕』だってことに行き着いてしまいやすいんですね。
要は『焦り』です。
生き残る為には、一つでも指名を多く取らないといけないですからね。
参考までにこの日、枕を提案してきた嬢は、
29歳と30歳でした。
まあまあ、キャバ嬢と呼ぶには若干お姉さんですよね。
週末の閉店間際に行って、フリーで入ったのに付くってことは、
残念ながら人気はないってことですからね。
結構キャバ嬢も安直に考えていて、
「下ネタを話せば食いつかれやすい」って思っているんですね。
まあ半分以上は正解なんですけど(笑)
そこでどう切り返すか?
これが要になります。
待ってましたとばかりに下らない話を始めると、
キャバ嬢はしめしめと思うだけです。
かと言って話に乗らないと、
身体で釣ることはなくなるわけですね。
問題は『如何に笑いに繋げられるか?』
これは男女の下ネタの話し方を比べれば分かりやすいと思います。
男同士の下ネタって基本的に『笑いの為の道具』として話題に出しますよね?
でも女って自慢だとか、欲求や不満のはけ口として下ネタを話すので、
生々しくて、エグくて、到底笑いとはかけ離れているんですよ。
両者の違いは『欲があるかどうか?』です。
欲が出てくると、そういうリアルで脂ぎった話しかできなくなります。
そうすると全くおいしい提案なんかされないんですね。
これを言わない工夫をすることが大事です。
言いくらいならいっそ下ネタなんか話さない方がいいです。
難しいけど『下ネタもスマートに』
これを念頭に置いてもらえればいいかな、と。
ですがその為には、
下ネタ以外の話題で、笑いを起こさせる技術が必須になります。
笑いの技術が長けていないと、
スマートな下ネタなんて話せませんからね。
何故なら下ネタも『笑いの道具』の一つでしかないんですから。
絶対にキャバ嬢のオファーに食いついてはダメです。
逆に食いつかせるくらいじゃないと、キャバ嬢の攻略は難しいですよ。